
(提供終了)QlikView Twitter Connectorのインストールと基本的な使い方
Twitter Connectorは、2015年1月30日をもって提供を終了いたしました。
この記事は履歴として残してありますが、ここに書かれた内容は、現在利用できませんのでご注意ください。
アシストが無償で提供している「QlikView Twitter Connector」を利用すれば、Twitter上のフォロワーやツイートに関する情報をQlikViewに取り込んで分析できます。
ここでは、Twitter Connectorの概要とインストール方法について解説します。
インストール後にサンプルアプリケーションを使用して、Twitterの情報をQlikViewに取り込んでみましょう。
Twitter Connectorでできること
ダウンロードしたファイルに含まれる内容の解説
インストール
サンプルアプリケーションの使用
手動でのデータロード
補足説明 Twitter APIの制限について
最後に…
Twitter Connectorでできること
Twitter Connectorでは、ユーザーごとのフォロワー数、ツイート数、ツイート内容、ツイートに対するリプライ・リツイート数などが取得できます。また、キーワード検索も可能であるため、あるキーワードがいまTwitter上で、どの程度話題になっているかも調べられます。Twitter Connectorの特長
以下に記載されている制限の中には、Twitter APIに起因するものがあります。これらの制限は、Twitter APIの仕様変更により変更されている場合があります。- ユーザー(Twitterのアカウント)に関するさまざまな情報を取得可能。
- 最大10ユーザーの情報を同時に取得可能。
- キーワードを指定して、あるキーワードが含まれるツイートを取得可能。(直近約8日間のツイートを取得可能。)
- フォロワー数や、ツイート内容、リツィート数、投稿した日付や場所などをはじめ、さまざまなデータを取得可能。(直近約3200件のツイートを取得可能。)
取得可能な項目の一覧は、インストーラーに同梱されている「テーブル一覧.pdf」をご確認ください。
- サンプルアプリケーションが付属。
ユーザー検索とキーワード検索のサンプルアプリケーションが1つずつ付属しています。
- Klout社が提供するKlout Scoreも取得可能。(別途klout.comへの登録が必要です。)
- Twitter APIの制限を回避するための独自アプリケーションも付属。[1]
また、同APIの制限により、取得できるデータは過去一定期間または一定件数に限定されます。Twitter Connectorには「蓄積データ管理アプリケーション」が付属しており、これを使用するとデータがローカルのPCに蓄積されるため、APIの制限を越えて長期間のデータ、大量のデータを分析できます。
ダウンロードしたファイルに含まれる内容
Twitter Connectorをダウンロードしていない方は、以下のページからダウンロードしてください。(提供終了)Twitter ConnectorとFacebook Connectorのダウンロード
ダウンロードしたQVTwitterConnector1.93.139.zipを圧縮解凍ツールなどで解凍してください。
※ファイル名の後半部分はバージョンによって若干異なる場合があります。


- QvTwitterConnectorInstaller.msi
インストーラー本体です。
- ReleaseNotes.htm
リリースノートです。システム要件やご使用条項、Twitter APIの制限、ご利用いただく上での注意事項などがまとめられています。
- twitterSearchSample.qvw、twitterUserSample.qvw
サンプルのQVWです。
- インストール&クイックガイド.pdf
インストール手順やアンインストール手順、上記サンプルの使い方、Twitter Connectorを使ってデータを取り込む手順など、Twitter Connectorの使い方がひととおりまとめられています。
- サンプルドキュメントに関する注意書き.pdf
Personal Editionで上記サンプルを開く際の注意書きです。上記サンプルには、Personal Editionでも開けるようにするためのライセンスが埋め込まれています。ただし、このライセンスには有効期限があるため、一定期間を経過するとPersonal Editionではサンプルが開けなくなります。
サンプルが開けなくなった場合は、Twitter Connectorを再度ダウンロードしてください。
- テーブル一覧.pdf
Twitter Connectorで取得可能な項目の一覧がまとめられています。
インストール
Twitter Connectorのインストールは非常に簡単です。「QvTwitterConnectorInstaller.msi」を実行して、あとはインストーラーの指示にしたがっていけば、インストールが完了します。
以下に画面キャプチャを掲載しますので、参考にしてください。(クリックすると拡大します。)
インストールが完了すると、デスクトップに「蓄積データ管理アプリケーション」のショートカットも作成されます。

サンプルアプリケーションの使用
Twitter Connectorを使用するには、Twitterのアカウントが必要です。Twitterのアカウントをお持ちでない方は、事前に作成してください。
サンプルアプリケーションを使用してみましょう。
Twitter Connectorには、以下の2つのサンプルアプリケーションが同梱されています。
- twitterSearchSample.qvw
キーワード検索のサンプルです。指定したキーワードを含むツイートの情報を取得できます。
- twitterUserSample.qvw
ユーザー検索のサンプルです。指定したユーザー(Twitterのアカウント)の情報を取得できます。
「twitterUserSample.qvw」を開きます。
※ここでは、もとのファイルを残しておくために「twitterUserSample.qvw」をコピーして作成した「twitterUserSample1.qvw」というファイルを開いています。

以下の画面が開きます。

QlikTech社(QlikViewの開発元)のTwitterアカウントを指定してみます。
[ユーザー名]に「QlikView」と入力します。
大文字小文字が区別されますので注意してください。

[ユーザー名]の欄からフォーカスを外すと(余白をクリックすると)、[リロード開始]ボタンが有効になります。
[リロード開始]ボタンをクリックします。

リロードが開始されます。

ユーザー認証の画面が表示されます。
Twitterにログイン済みであれば、以下の画面が表示されますので、[連携アプリを認証]ボタンをクリックしてください。

Twitterにログインしていなければ、以下の画面が表示されます。
ユーザー名とパスワードを入力して[連携アプリを認証]ボタンをクリックしてください。

数字7桁のコードが表示されます。[OK]ボタンをクリックします。

リロードが開始され、データが取り込まれます。

データが取り込めました。


手動でのデータロード
こんどはサンプルアプリケーションを使用せずに、手動でデータを取り込んでみましょう。ドキュメントを新規に作成し、[ロードスクリプトの編集]ボタンをクリックします。

Twitter Connectorを使用する場合は、画面左のドロップダウンメニューから「QvTwitterConnector.exe」を選択します。

[接続]ボタンをクリックします。

以下の画面が表示されるので、[対象ユーザー]か[キーワード]を選択します。

ここでは[対象ユーザー]を選択します。

[対象ユーザー]に「QlikView」と入力し、[ログイン情報を保持する]にチェックを入れて[OK]ボタンをクリックします。

Twitter Connectorの接続定義ができました。

以降はデータベースからデータを取り込むときと同様です。
ロードスクリプトの最下行にカーソルをあわせて、[選択]ボタンをクリックします。

[対象ユーザー]の機能では、以下の4つのテーブルが取得できます。
- User_Tracテーブル
ユーザー名、総ツイート数、フォロワー数、フレンド数(フォローしている人数)など、ユーザーの基本情報。
- Tweetテーブル
ユーザーが発信したツイート、リツイート、リプライ。また、これらの内容やリツイートされた数など。
- ReTweetテーブル
ユーザーが受信したリツイート、リプライの情報。
- DirectMessagesテーブル
ユーザーが送受信したダイレクトメッセージの情報。

User_TracテーブルとTweetテーブルを取り込んでみます。
「User_Trac」を選択して[追加]ボタンをクリックします。

「Tweet」を選択して[追加]ボタンをクリックします。

[OK]ボタンをクリックします。

「LOAD」文が作成されました。
確認後[OK]ボタンをクリックします。


データを取り込んでみましょう。
[リロード]ボタンをクリックします。

まだファイルを保存していない場合は、リロード前にファイルの保存を求められます。
任意の名前でファイルを保存してください。


リロードが完了したら[閉じる]ボタンをクリックします。

つづいて、簡単なアプリケーションを作成してみましょう。
シートの余白を右クリック→[シートオブジェクトの追加]→[テーブルボックス]を選択します。

User_Tracテーブルの中から、a_name(ユーザー名)、a_followers_count(フォローされている数)、a_friends_count(フォローしている数)を選択します。
※先頭が「a」ではじまっているものは、ユーザーの基本情報と覚えておくとよいでしょう。

テーブルボックスが作成できました。
値は左から、a_name(ユーザー名)、a_followers_count(フォローされている数)、a_friends_count(フォローしている数)をあらわします。

もう1つテーブルボックスを追加してみましょう。
シートの余白を右クリック→[シートオブジェクトの追加]→[テーブルボックス]を選択します。

Tweetテーブルの中から、t_created_at(ツイートした日時)、t_retweet_count(リツイートされた数)、t_text(ツイート内容)を選択します。
※先頭が「t」ではじまっているものは、ツイート情報と覚えておくとよいでしょう。

テーブルボックスが作成できました。
値は左から、t_created_at(ツイートした日時)、t_retweet_count(リツイートされた数)、t_text(ツイート内容)をあらわします。

ツイート内容が横に長く見難いため、整形してみましょう。
ツイート内容のテーブルボックスを、右端までスクロールします。

テーブルボックスの左端の箇所をドラッグして、横幅を縮めます。

横幅が狭くなりました。
さらに見やすくするために、ツイート内容を2行で折り返して表示してみましょう。

テーブルボックスを右クリックして[プロパティ]を選択します。

[プレゼンテーション]タブを開き[折り返し]にチェックを入れます。
[OK]ボタンをクリックします。

ツイート内容が2行で表示されました。

Twitterではリツイートされた数が、反響の大きさをあらわす1つの目安として使えます。
以下は、Twitterヘルプセンター | リツイート(RT)に関するよくある質問 からの抜粋です。
リツイートとは他の誰かのツイートを再投稿することです。Twitterのリツイート機能を利用すれば、あなたのフォロワー全員でツイートをすばやく共有できます。
もっともリツイートされた回数が多かったツイートを調べてみましょう。
「t_retweet_count」のラベルをダブルクリックして、リツイート数で並べ替えます。
もう一度ダブルクリックしてリツイート数の多い順に並べ替えます。
2011年10月に投稿された、QlikView 11のリリースに関するツイートが、もっともリツイート数が多かったようです。
補足説明 Twitter APIの制限について
前述のとおり、Twitter ConnectorにはTwitter APIの制限を回避するための仕組みが組み込まれています。たとえば、Twitter APIの制限により、一定時間(記事作成時点では15分間)でアクセスが中断されるため、大量のデータは取得できません。しかし、Twitter Connectorではアクセスが中断されてもつづきから再開できます。
大量データの取得を試みます。


取得するデータが多い場合、アクセスが中断され以下のメッセージが表示されます。
※アクセスが中断されるまでに取り込んだデータは使用できます。

あらためてリロードを実行すると、途中から継続するか、新規に取り込み直すか確認する画面が表示されます。
ここで[継続]をクリックすれば、中断されたところから再開できます。


一旦アクセスが中断されると、制限が解除されるまでに一定時間待たなければなりません。制限が解除されていない場合は、以下の警告が表示されますので、一定時間経過後にあらためて実行してください。

また、Twitter Connectorには「蓄積データ管理アプリケーション」が付属しており、これを使用するとデータがローカルのPCに蓄積されるため、APIの制限を越えて長期間のデータ、大量のデータを分析できます。
「蓄積データ管理アプリケーション」の詳細は「インストール&クイックガイド.pdf」をご参照ください。
最後に…
今回作成したロードスクリプトは以下のとおりです。※前半の「SET」文は省略しています。
※「CONNECT」文の指定は環境によるため、このスクリプトをコピーして使用する場合は「CONNECT」文の部分は、ご利用の環境で設定しなおしてください。
※「CONNECT」文中の、ユーザーIDやパスワードの指定は削除してあります。
CUSTOM CONNECT TO "Provider=QvTwitterConnector.exe;ConnectType=NORMAL;TokenKeep=Yes;SaveFile=No;Users=QlikView;KloutScore=No;key=;SearchWord=;Lang=;XUserId=;XPassword=;"; //-------- Start Multiple Select Statements ------ LOAD a_load_date, c_user_id, a_name, a_location, a_lang, a_screen_name, a_favourites_count, a_followers_count, a_listed_count, a_statuses_count, a_friends_count, a_created_at, a_protected, a_profile_image_url, a_klout_score, a_klout_day_change, a_klout_week_change, a_klout_month_change; SQL SELECT * FROM User_Trac; LOAD t_created_at, t_created_m_at, c_id, t_retweet_count, t_text, c_user_id, t_user_name, t_user_location, t_user_lang, t_user_screen_name, t_user_favourites_count, t_user_followers_count, t_user_listed_count, t_user_statuses_count, t_user_friends_count, t_user_created_at, t_user_protected, t_user_profile_image_url, t_in_reply_to_status_id, t_in_reply_to_user_id, t_in_reply_to_user_name, t_in_reply_to_user_location, t_in_reply_to_user_lang, t_in_reply_to_user_screen_name, t_in_reply_to_user_favourites_count, t_in_reply_to_user_followers_count, t_in_reply_to_user_listed_count, t_in_reply_to_user_statuses_count, t_in_reply_to_user_friends_count, t_in_reply_to_user_created_at, t_in_reply_to_user_protected, t_in_reply_to_user_profile_image_url, t_retweeted_status_id, t_retweeted_status_user_id, t_retweeted_status_user_name, t_retweeted_status_user_location, t_retweeted_status_user_lang, t_retweeted_status_user_screen_name, t_retweeted_status_user_favourites_count, t_retweeted_status_user_followers_count, t_retweeted_status_user_listed_count, t_retweeted_status_user_statuses_count, t_retweeted_status_user_friends_count, t_retweeted_status_user_created_at, t_retweeted_status_user_protected, t_retweeted_status_user_profile_image_url, t_updatetime; SQL SELECT * FROM Tweet; //-------- End Multiple Select Statements ------
以上で今回の課題は終了です。
今回はTwitter Connectorのインストールと、基本的な使い方についてご覧いただきました。
Twitter Connectorを使用すれば、Twitter上の情報をQlikViewに取り込んで分析できます。
また、Twitter APIの制限を回避するための仕組みも組み込まれています。
しかし、過去にさかのぼって、公開されているすべてのツイート情報を取得できるわけではありません。
より広範におけるツイート情報の取得に興味のある方は、Twitter社が提供する「Firehose」というサービスについて調べてみてください。
Googleで「firehose」を検索する
Twitter Connectorを使用した、より実践的な例についても、機会があればまた別の記事にまとめようと思います。
お疲れ様でした。